こんにちは、往診専門どうぶつ病院ローズローズアニマルクリニックのふじいです。
本日の体温
36.2℃ 昼以降ははかり忘れてしまいました・・・
って考えていました。
パルスオキシメーターを買いたい理由
- 心不全や気管の虚脱の動物の、病院搬送の目安になるかもしれない
- メディカルトリミングの時に、動物の状態がわかりやすいかもしれない
- 家族が寝ているときに息止まり気味なのでSAS(睡眠時無呼吸症候群)かも?
最後のはおまけですが、とりあえず呼吸が苦しそうな動物の状態をより具体的に知りたいな~と思っていたのです。
1カ月経過。
ふと思い出し、買おうと思ったらなんと。
欲しいのはどこも売り切れ…。
在宅で亡くなってしまった新型コロナウイルス感染症の患者さんの件で、全国でパルスオキシメーターが売れまくっていたようです(知りませんでした)。
仕方がないので、違うモデルを探すことにしましたが、そもそもパルスオキシメーター(⇧)ってなんでしょうか?
どんな動物でもどこかから酸素を取り入れています、そしてそれが身体で血液にとけて細胞まで運ばれることでみんな生きてます。
それが何かの不具合、たとえば息ができていない、息はしてるけど肺がうまく使えなくて酸素がいきわたらない(←新型コロナウイルス感染症の症状のひとつですね)、心臓がうまく使えなくて酸素が運ばれていない、などの理由で血液の中に酸素が足りていないことがあります。
血をとって調べればわかるのはもちろんですが、実際そんな苦しそうな動物から常に血をとり続けることはできません。パルスオキシメーターは、採血しないのに血の中身の色を分析して酸素がどのくらいあるか教えてくれる、超便利な機械なのです!
このすごい発明をした青柳さんというかたはつい数日前に老衰で亡くなられたようですが、どの病院でもどこの動物病院でもお世話になることはある、とっても大事な機械です。それが一般の人でもネットで買えるなんてすごい時代です。
もちろんピンキリなので、お安く売っているものは雑な分析なので体重が多くないと測定できない、結果が安定して出ないなど問題はあります。
ちなみに、人の成人は指先で測りますが小児は足の裏や耳、小動物は耳や舌、外陰部などで測ります。手術の時、なかなか安定してとれなくて苦労した経験は動物病院関係者ならみんなきっとあるはず。
もっとくわしくパルスオキシメーターについて知りたいかたは、日本呼吸器学会がわかりやすいパンフレットを公開されているので参考にしてください。
た・だ・し。
あくまで呼吸状態をはかるひとつの目安なので、体温計みたいに一家に一台必要なものでは決してありません。呼吸器系の持病がある方なら、そもそもの目安をまずは主治医に確認する必要があると思われますので、ご注意ください(想像するに、お安いものだと感度が低いのでいきなり90きるような数値をたたき出す可能性もあります)。
本日は診察で写真を撮っているひまがありませんでした。
ですので、自分のペットちゃんを公開します。
ミナミヌマエビ(たぶん)です。
ガラス瓶でテトラリウムっぽく飼ってます。
最初はいっぱいいたのですが、日当りが良すぎで水草がわさわさ繁茂しすぎて、いまやどこにいるのかどのくらいいるのか把握できていません。
犬や猫はもちろんですが、魚や鳥も(エビも)もかわいいですよ。