豆知識

昔々から癌とはお付き合いしていたようです

こんばんは、往診専門どうぶつ病院ローズローズアニマルクリニックの藤井です。

 

最近「癌」の治療のご相談を受ける機会が続けてありました。

今更ですが癌とは何かというと、普通の細胞から発生した異常な細胞のかたまりのことです。

 

国立がんセンター

普通の細胞は、体や周りの状態に合わせて、ふえたり、ふえることをやめたりします。例えば皮膚の細胞は、けがをすれば増えて傷口をふさぎますが、傷が治ればそれが止まります。

しかしがん細胞は、体からの命令を無視して勝手にふえるので、周りの大切な組織が壊れたり、本来がんのかたまりがあるはずがないところで増えたりします。その結果、からだのさまざまな働きが邪魔されおこなわれなくなる、それが癌です。

 

犬や猫の癌はひと昔前に比べればかなり研究が進んでいて、効率よく効かせることのできる抗がん剤治療や安全性の高い手術が工夫されています。

しかしそれでも癌がなくなることはしばらくないでしょう。最近では恐竜も癌にかかっていたかもしれないことがわかったくらいです。

そんな昔から存在していたなんて驚きますね。

ペットの癌治療で難しいのは、飼い主さんに、全てが委ねられていることです。

そもそも治療をするのかしないのか、するなら手術なのか抗がん剤なのか免疫療法なのか、しないなら尊厳死をめざすのか安楽死を検討するのか…少なくとも日本においては、人が癌に罹患される以上にペットの選択肢は多いので、飼い主さんは本当に悩まれます。

どうか悩み抜いて出された結果が納得の最期をむかえてくれるよう、日々祈っています。

 

トイプードルの源ちゃんの飼い主さんがおくってくれたステキな1枚。ハーブ園でいっぱい走ったそうです。

秋ですねえ。

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