こんにちは、往診専門どうぶつ病院ローズローズアニマルクリニックの藤井です。もうすぐ8月も終わるはずですが…とっても暑くて毎日酢やら梅シロップやらを強炭酸で割って飲みまくってしまっております。
さて、本日は患者さんからお問い合わせいただいた内容がなかなか興味深かったのでご紹介します。
大葉もミントも、この季節さわやかな風味で清涼感があっていいですよね~・・・ってそれは人間の話。実際エッセンシャルオイルは危険という事例もありますし、ハーブ系は心配になりますよね。
特にシソはじつはなかなか役立つもので、特に注目すべきは「体にいい油」として注目されているエゴマ油や亜麻仁油と同じオメガ3脂肪酸の「α-リノレン酸」を多く含んでいる点です。
「α-リノレン酸」は、犬の体内でDHAやEPAに変換され、皮膚の炎症を抑えたり、乾燥による皮膚の痒みを防いだりするのに役立ってくれます。
他にも人ではアルツハイマーの予防に役立つロスマリン酸が含まれ、予防実験も実施されています。犬の認知症は人とは異なるタイプもあるためまだその効果は未知数ですが、まだまだ研究開発される余地がありそうです。
またミントもポリフェノールを含んでおり、整腸作用やリラックス作用が期待されます。
とはいえ、大葉もミントも葉っぱです。葉っぱ一枚のカロリーなんてたかが知れていますから、トッピングとして一日摂取カロリーの10~20%まで、と真面目に計算してみると数百枚といったえらい量になります。
もちろんこんな量は人でも食べきれませんし、肉食に近い雑種の犬にこんなに葉っぱ(植物)を一度に食べさせたらおそらくは、吐いて、下痢して大変なことになるでしょう。
やはりシソもミントも飾り、薬味の使い方が最適、なにごともあげすぎは注意ですね。
先日往診したくーちゃん。都合が悪いのか、体重計から逃げまわり、結局看護士に抱っこさせれてしまいました。
大丈夫、太ってなかったよ。
藤井が車に乗り込み去っていくまで、じーっとお見送り…してくれました(笑)
またねー。