こんにちは、往診専門どうぶつ病院ローズローズアニマルクリニックの、院長藤井です。
ついに、というかようやく感も案もあります緊急事態宣言、私たちひとりひとりの意識が問われるときですね。
当院では対策を強化したうえで、往診を継続してまいります。
そんな毎日の中で、最近よくきかれるのが
などの、大切な家族であるペットのコロナウイルスへの感染症を心配する声です。
今回はやっているコロナウイルスは「新型」なくらいなので、わかっていないことのほうがまだ多いのです。でも「わかんな~い」とばかり言ってもいられません。
現在のところ公式見解として、獣医師団体が出しているコメントです。
世界小動物獣医師会(WSAVA)より
全部で4ページありますが、2,3ページにQ&A方式で飼い主さんが知りたいことが結構載っています。
現時点では伴侶動物やそのほかの動物が SARS-Cov-2 に罹患するというエビデンスは限定的である。伴侶動物やそのほかの動物が COVID-19 によって症状を示す事例が無かったとしても、さらなる情報が出てくるまでは、飼い主は知らない動物との接点を控え、動物に触る前と後に手洗いを行うこと。飼い主が COVID-19 にかかっている場合は、なでる、くっつく、キスする、なめる、同じ食べ物を食べることも含めて伴侶動物との接触を避けるように努めるべきである。病気の間に伴侶動物の世話をする必要や近くにいる必要がある場合は触る前後に手洗いをしてマスクをつけるべきである。
今後変わるかもしれないけれど、いまのところ犬や猫の新型コロナウイルスへの感染は一般的ではありません、でも「もしも」の可能性を考え、衛生面で十分に配慮しましょう、みたいなかんじですね。
IDEXX Laboratories アイデックスラボラトリーズ(動物検査機関)より
動物のコロナに対する検査や予防について書いてあります。
また、香港の犬やベルギーの猫についてもそれぞれ発表がされています。
道端でたま~に使用済みマスクが落ちているのを見かけます。
思いっきりいろいろ付着したものなので、たぶん匂いもするしわんちゃんはいじりたい気持ちもあるとは思います。絶対!触らせないようにして下さいね。
先日往診した元気いっぱいのきなこちゃん、ですが去年余命宣告をされるような大病をして、それを乗り越え、専門医の先生から「奇跡のわんちゃんです」と言われました!
いまはその後遺症や再発とお付き合い中ですが、こんなかわいいわんちゃんがコロナにかかったりしたら飼い主さんも悔やみきれないですよね。
わからないからこそ、できるだけの注意を払うのは決して無駄なことではありません。正しい知識を身につけて、正しい備えでペットちゃんたちと巣籠り生活を楽しみましょう。