こんにちは、往診専門どうぶつ病院ローズローズアニマルクリニック、院長の藤井です。
以前勤務していた動物病院が眼科に力を入れていたため、往診するにあたり眼科機器一式は欲しいものでした。
往診自体予定より数週間早めたため、医療機器やさんに無理を言って納入してもらった、眼科に一番大切な機器がこちら。
コーワさんのスリットランプ(ポータブル)です。
これは、つまりは眼の状態を正しく見るためのものです。
光の角度や大きさ、強弱をあれこれ変えて、眼の外側から内側まで観察するために必須なのです。
基本いつでも持ち歩いているので、全然関係ないことでの往診(ワクチンとかグルーミングとか)でも、ご希望でしたら眼のチェックが可能です。
この基本のチェックを必ず行ったうえで、涙の量や眼圧を測ったり、角膜の傷を染色したり、眼にエコーをあてたりといった次の検査に移ります。
ちなみによくきかれる
「眼が白っぽいんだけど白内障かしら?」
につきましては、眼が白っぽいことの確認はすぐできますが、白内障かどうかは眼の瞳孔を開く目薬をさしてからのチェックが必要になります。
このような目薬を差して、15~20分ほど待って、再度検眼します。
病院犬のココアがお出かけ中だったので、ハリネズミ(のぬいぐるみ)にモデルを頼みました。
このように、しっかりと目に光を照射し、じっくり観察すると肉眼ではわからなかったさまざまな眼の情報がわかるのです。
眼はとってもデリケートです、わんちゃんや猫ちゃんが、見えづらそう、眼を気にしている、目ヤニの量が多い、など気になる症状があればお早めに受診されることをおすすめいたします