こんにちは、往診専門どうぶつ病院ローズローズアニマルクリニック、院長の藤井です。
本日の体温
36.2 → 36.4 ℃
体温公開は本日で終了いたしますが、引き続き自分およびスタッフの健康状態には十分気を配ってまいります。
さて、本日は犬のワクチンのお話です。
本日往診したトイプードルのくーちゃん。
とっても元気そうですが、実はなんども命の危機!があった重病とお付き合いしているこです。今年はワクチンの抗体検査を受けてくれました。
抗体検査って何?というと、まず最近のわんちゃんの基本管理として
- 狂犬病
- ワクチン(混合ワクチンといわれるもの)
- フィラリア
- ノミダニ予防
- 健康診断
がスタンダードになっています。この中でシニアになってくると最もやらなくなっていくのは「ワクチン」ではないでしょうか。
ご存知の方も多くなっていますが、実はワクチンの効き目はけっこう長くもつことがわかってきています(とある発表では子犬のときに打って獲得した免疫がなんと15年たっても持続してるとか)。世界小動物獣医師会 WSAVA もワクチン接種ガイドラインを3年に一度、のスタンダードにする動きです。もっと知りたい方は、こちらやこちら。
でも免疫というのは、本当に個体差が大きいのです。インフルエンザのワクチン打っても、効果が感じられない~という人がいるのはそのためです。
ですので
と早々に決めてしまうのはお待ちください。
ようやく出てきましたが!新型コロナなど病気に対して抵抗力をもっているかを調べるのが抗体検査です。これは、鼻の奥に綿棒突っ込む抗原検査とは違い、血液を調べます。
つまり、フィラリア検査、健康診断、ふだんの血液検査、のついでにチェックできるのです。ちなみに当院では、ワクチンを打つよりややお得な金額にしています。
ワクチンは病気を予防できる非常に優れた方法ですが、やはり一定数の副作用が起きてしまうことは避けられません。また、単純な症状だけでなく、数日後に命に関わるような免疫系の病気を引き起こしてしまう症例も報告されています。
抗体検査の結果は「予防接種効果証明書」としてお渡しするので、トリミングやホテルの際にはワクチン接種証明書のかわりにご提出ください。
くーちゃんのような免疫疾患のこは、特に病気の再発や管理がうまくいかなくなることがあるので要注意です。
なんだか長くなりましたが・・・さくっというとワクチンを打つ前に、去年や一昨年打っているなら、今年はちょっと考えてみてもいいんじゃないですか?という話です。
ご興味のある方はどうぞお問い合わせくださいね。
飼い主さんのおひざから離れません・・・
でもたくさんのお薬をちゃんと飲んでくれる、ほんとうにいいこ!今年で10歳、まだまだまだまだいっぱい楽しい毎日を送ろうね