こんばんは、往診専門どうぶつ病院ローズローズアニマルクリニックの藤井です。
ペットたちが長生きできる様になったからこそ増えている「腫瘍」。先日も車で信号待ちしているときに、おばあちゃんと太腿に大きな腫瘍をもつお年寄りわんこがゆっくりゆっくり歩いているのを見かけましたが…なかなかキレイに保つのは難しいですよね。
本日往診したチョコちゃんは今年の夏に19歳になる!おばあちゃんです。
全然健康ではないのですが、1日3回、昼間は一旦お家に帰ってお薬をあげてくれる飼い主さんの温かさのおかげで、ご繁茂しっかり食べて過ごしています。
お気に入りのケージの中からこんにちは。
この中にいると安心してすぐ眠ってしまいます。
今日はナニ〜?
そんなチョコちゃんですが、今腫瘍とお付き合い中です。
検査で悪性であることはわかっている乳腺腫瘍、とても高齢で持病もあることから内服薬で経過をみていましたが、いよいよ悪い方向に進み始めたので、最近は注射によるルペオールの代替療法を始めました。
ざっくりいうと、強力な抗酸化力をもつルペオールを腫瘍に直接打ち込むという…なかなか痛いはずの治療なんですが。
チョコちゃんはがんばって耐えてくれます。
オワッタ…
おつかれさま!
飼い主さんは決して延命を望まれているわけではありません。ただこの穏やかな毎日を、痛みや不快感をなるべくなく過ごしてほしいと願われています。
せっかくここまで長生きしてくれているチョコちゃん、最期は穏やかに見送ってあげたいものです。